グループホームで働くときの3つのやりがい
グループホームは、認知症を患っている高齢者の方を対象とした介護施設です。こちらで働く介護職は、以下の3つのことがやりがいにつながっていると言います。
まず1つ目は、認知症の進行を介護によって緩やかにできたときです。グループホームは、認知症の方の症状を緩和させるため、入所者は共同で生活を送ります。できることは自分でやってもらい、介護職はそれを見守ったり、できない部分をフォローしますが、そうした日常生活の中で、認知症の症状が緩和したり、入所者の笑顔が増えたと実感できた際には、「自分のケアが高齢者の方の役に立った」と感じることができ、承認欲求が満たされるようです。
それから、2つ目は、利用者やその家族から「ありがとう」の言葉をかけられたときです。認知症を患うと感情の起伏が激しくなり、些細なことで暴言を吐かれたり、時には暴力的な振る舞いをされることもありますが、こちらがサポートしたことによって「ありがとう」という具体的な感謝の言葉をかけられると、自分の仕事を受け入れてもらえたと感じやすくなります。これは、介護職全体にも言えることです。
そして3つ目は、入所者と家族のような関係性を築けたときです。グループホームでは、入所者が食事を作ったり、掃除をしたり、ガーデニングをしたりして、家庭での暮しを模したような生活を送ります。そして、介護職は家族のように共同でそれを行い、できていない部分を手伝いますが、そのような中で密な関係性を築けたときには、この環境をより良くしたいという思いが増したり、入所者へ寄り添う気持ちが強くなります。そのため、一方的に介護をするよりも、入所者との間に親近感が感じられ、それが仕事への意欲につながるようです。