働く前には、自分の適性を見極めよう!
介護施設の1つであるグループホームは、認知症の高齢者を対象とした、地域密着型の入居施設です。1ユニットあたりの入居者は9名までとなっています。また、グループホームでは、入所者が快適な生活環境家で安心して暮らせるように、介護職が生活全般を見守ります。そのため、グループホームで働く時には夜勤もしなければなりません。日中はスタッフが2~3名常駐しますが、夜間は1名で対応するケースも少なくないので、有資格者のほうが歓迎されます。
ちなみに、グループホームで働く介護職は、通常の介護業務に加えて、調理の補助業務もあります。グループホームの中には、入所者の栄養のバランスを考えて、専任の調理スタッフを擁している所もありますが、入所者と介護職とで食事の準備をするところもあります。ですから、手際よく調理できるスキルもあったほうが、仕事がスムーズにこなせるでしょう。
それから、入所者は認知症の高齢者ばかりなので、認知症に関する知識も求められます。認知症の進行を遅らせるためには、コミュニケーションが有効ですし、できるだけ家庭に近い環境で、自分のことは自分でやってもらうべきですが、入所者の症状は個人差があるので、柔軟な対応をしなけれなりません。ですから、認知症の知識が必要になるのです。
ただし、グループホームは他の介護施設に比べると、入所者数が少ないため、利用者一人一人に目が届きやすいという特徴があります。それに、身体介助が必要な方も少ないので、介護職の身体的負担はそう大きくはありません。ですから、グループホームで働く時には、これらの特徴を踏まえて、自分に適正があるのかどうかをじっくり検討しておくべきでしょう。